「ピル」というと避妊目的しかない、副作用が怖いと思われているイメージですが、飲むことで生理による体の不調がなくなるので、今まで痛みを我慢してきた人にはありがたい選択肢なんです。
もちろん避妊効果もあります。
日本の避妊方法は、男性に任せることがまだ多いですよね。
生理をコントロールすることで女性側からも避妊できるのが低用量ピルです。
「ピルを飲んでいる女性=ビッチ」と言う人もいますが、意識して避妊していることのどこが悪いの!と私は思います。
生理痛の軽減のために飲んでいる人もいるし、ピルに対する偏見がなくなればいいのに…

生理じゃない時に飲み始めることはできるの?
いつでも飲んでいいのかと思いますが、生理じゃない時に飲み始めるのではなく、原則正しい飲み方があります。
生理じゃない時に飲み始めると効果がないの?と心配になりますよね。
生理じゃない時に飲み始める「クイックスタート」は、前回の生理開始より性行為が1度もないのが条件になります。
低用量ピルは知識をもって正しく服用すれば避妊ができて生理が安定します。
いつでも飲んだらいいというわけではないので、タイミングをしっかり知っておきましょう。
ニキビの改善にもなる低用量ピルについて調べてまとめていますので、必要だと思う人は怖がらずに服用してもらいたいです。
アラフォー主婦、中学生娘と小学生息子の母です。医者や専門家ではないけど、小学6年生から付き合ってきた生理、妊娠、出産を経験しているからこそわかる目線で生理用品について書いています。生理用品ってたくさんあるしどれが自分に合うのか使ってみないとわからない…。使う前に「これってどうかな?」「こんなものあるんだ」という発見のきっかけになればいいなと思います。あれこれいろんな生理用品を試すのを楽しんでいます♪
低用量ピルを生理じゃない時に飲み始める「クイックスタート」


ピルを生理じゃない時に飲み始めるのはアリなの?と思いますよね。



いつから飲んでもいいんじゃないの?
低用量ピルを初めて飲む時は原則、生理開始の1日目から飲みます。
その後28日サイクルで飲んでいくことになります。
低用量ピルは毎日同じ時間に飲むように。
1日目に飲むのを忘れたら、生理開始から5日目までに飲めば避妊効果が得られますが7日連続で飲むまでは、避妊はしておきましょう。
1日の飲み忘れは、気付いた時点で前日分を飲み、当日の分も時間通り飲めば大丈夫です。
2日の飲み忘れは、前日分を飲み、当日の分を時間通り飲みます。飲み忘れた2日分プラス当日分の3錠ではなく、前日分と当日分のみです。
3日飲み忘れた場合は、一度飲むのをやめ次の生理が来るのを待ち新しいシートから始めます。
生理不順で生理がいつ来るかわからない、すぐ飲み始めたいからと生理じゃない時に飲み始めることも考えられますよね。
その場合はクイックスタートと言って、お医者さんに相談して処方してもらうことができます。
しかし生理じゃない時に飲み始めるには条件があり、前回の生理開始時からピルを開始するまでの間に性行為がないことが条件です。
コンドームでの避妊は100%確実ではないのでダメです。
生理じゃない時に飲み始めるのではなく、生理開始1日目から飲めばその日から避妊効果があります。
2日目以降だと7日間飲み続けるまでは、避妊の効果は確実ではありません。
ピルを生理じゃない時に飲み始めるには、確実に妊娠していない状態からでないといけません。
低用量ピルの正しい飲み方


生理じゃない時に飲み始めることもできますが、正しい低用量ピルの飲み方を知っておきましょう。
低用量ピルは生理開始1日目(始まってから24時間以内)から毎日同じ時間に飲みます。
飲み忘れ防止をアラームで知らせてくれるアプリを使ったり、毎日飲み忘れないようにしましょう。
低用量ピルには21錠と28錠のタイプがあります。
21錠は3週間飲み続け、1週間の休薬期間があります。
この休薬期間にピルによる生理(消退出血)が起こります。
28錠は最後の7錠はプラセボ(偽薬)になっており、この7錠は薬ではないのでこの間に出血が起こります。
プラセボは飲み忘れを防ぐために習慣づけるためのものなので飲まなくてもいいのですが、毎日飲む習慣がつくまでは28錠タイプを飲むのがいいですよ。
生理じゃない時に飲み始めるならお医者さんに相談して処方してもらいましょう。
「スマルナ」はオンライン診療のアプリで、ピルを飲む時間を設定できます。
毎日同じ時間に飲み忘れないように工夫しましょう。


低用量ピルで避妊効果がある仕組み


低用量ピルを正しく服用していると、99.7%で避妊効果があると言われています。
正しくコンドームを使った場合でも避妊の効果は85%と言われているので、ピルのほうが確実なんですね!
どういう仕組みで避妊効果があるのか説明します。
生理はエストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンによって、卵子を発育させ子宮内膜を増殖させる働きが起こります。
そしてプロゲステロン(黄体ホルモン)により、カラダや子宮を妊娠に適した状態にします。
この2つのホルモンが入っているのが低用量ピルで、低用量ピルを服用することで脳が「卵巣から女性ホルモンが出ている」と勘違いし排卵を起こさせません。
また子宮の入り口の粘液を変化させることで、精子が子宮に入りにくくなります。
そして子宮内膜の増殖を抑えるので着床しにくくなるのです。
排卵せず、精子が入りにくくなり、着床しにくいので避妊効果があるというわけです。
生理じゃない時に飲み始める低用量ピルはニキビ改善にも効果あり


低用量ピルの効果には避妊効果だけでなく、もっといろんな効果があります。
- 生理の周期が安定する
- 月経前症候群や月経痛が軽減される
- ニキビが改善する
- 卵巣がん・子宮体がんの予防
低用量ピルを飲んでいる間は排卵せず、休薬期間に出血するので生理の周期が安定し予定をたてやすくなります。
生理の時に痛み止めを飲んでいるぐらいなら、生理痛が軽減されるので低用量ピルを処方してもらうことも選択肢に入れておくといいですよ。
生理による貧血も改善されます。
低用量ピルは男性ホルモンを抑制されると言われており、ニキビが改善されることがわかっています。
避妊目的でなくニキビ改善のために生理じゃない時に飲み始めることもあるんですよ。
卵巣がんは排卵のたびに起こる破裂を修復される時に悪性化が起こるので、排卵が起こらないことで卵巣がんの発生率が低くなります。



生理痛がひどい人には助かるね
低用量ピルの副作用はあるけどそのうちなくなる


カラダにホルモンを入れるので副作用が出ることがあります。
- 吐き気
- 下腹部痛
- 頭痛
- 血栓症
- 胸が張る
- 不正出血
カラダが慣れるまでの一時的なもので、1ヶ月~3ヶ月でなくなります。
3ヶ月経っても副作用がなくならない場合は合わない可能性があるので、処方してもらったお医者さんに相談しましょう。
また低用量ピルは避妊効果はありますが、性病予防にはなりません。
妊娠しないからと避妊をせずに性行為をしていると性病にかかる確率が上がるので、性病予防のためにコンドームはしっかり付けましょう。
低用量ピルによる避妊効果と性病予防はまったく違うものですよ。
副作用があることも理解して正しく服用しよう
低用量ピルは正しく飲めば避妊効果があります。
生理じゃない時に飲み始める「クイックスタート」もありますが、その場合は前回の生理開始から性行為を1度もしていないことが条件となり、7日間連続で飲むまではコンドームによる避妊をしましょう。
避妊効果だけではなく生理による不調を軽減できるので、辛い生理痛や不快感に悩んでいる人は試してみると生活がラクになりますよ。
「ピル=ビッチ」と思われることもある低用量ピルですが、男性任せではなく女性が自分でできる避妊方法なのでとても意識が高いことだと私は思います。
産婦人科に行くのは抵抗があるかもしれません。
今では自宅にいながらオンラインで低用量ピルを処方してもらえるオンライン診療があるので、「使ってみたいけど産婦人科に行きにくい…」と思っているなら利用してみるといいですよ!
不安なことは全部お医者さんに聞いてスッキリしてから使いたいですもんね!
生理じゃない時に飲み始める場合でも、直接聞いて自分に合った低用量ピルを処方してもらえます。
おすすめのオンライン診療をこちらの記事でまとめていますよ~。


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