親なら子どもの「赤ちゃんはどうやってできるの?」「弟か妹がほしい!」の言葉に固まったことがあるのではないでしょうか。
テレビでキスシーンになった時に子どもが、「チューしてる~」と言うのを「そ、そうだね~」と焦って返すことはないですか?
恥ずかしいことではないけど、なんて言ったらいいのかわからないんですよね。
思春期になればもっと話しにくいです。
子どもがどこまで知っているのか、言葉を選びながら話さないといけません。
そんな親にもわかりやすく性のことを解説してくれているおすすめの本が、村瀬幸浩さんの「おうち性教育はじめます」です。
私はこの本をおすすめしたいです!
なんとなく本屋で立ち読みした本でしたが、すぐに「買おう!」と思い買いました。
性について知ることで自分の身を守ることにもなります。
幼少期の子どもに向けた表現が多いですが、思春期の子どもにどう教えたらいいのか困っている親にこそ、読んでもらいたい本です。
子どもと一緒に読むのもおすすめですよ~。
友だちの「吸水ショーツって知ってる?」の言葉をきっかけに、生理用品を調べてみたら「めっちゃ種類あるやん!」ということに気付きました。
女性でも生理用品について知らないことが多く困る場面があるので、知ることで選択肢が増えて少しでも生理中の悩みが減ればいいな~と思っています。
アラフォー主婦、中学生娘と小学生息子の母です。医者や専門家ではないけど、小学6年生から付き合ってきた生理、妊娠、出産を経験しているからこそわかる目線で生理用品について書いています。
私自身は40歳になる頃から生理が2~3ヶ月来ないことが増え、生理になる薬で順調に来るようになったと思ったらまた止まり…を繰り返していて、40代半ばで閉経するかもしれないので薬を飲んでいます。
思春期の子と一緒に読める本「おうち性教育はじめます」

性教育と聞くと「難しそうな話だな」と思うかもしれませんが、「おうち性教育はじめます」はマンガ形式で描かれているのでとても読みやすくおすすめです。
親目線での疑問について答えてくれていて「そうそう、そういう時困る!」ととても共感できるんです。
しかも父親母親の両方の意見があるので、母である私としては「父親はそう思うのか」と男性の意見もわかりました。
フクチマミさんのイラストがかわいいんですよね~。
著者の村瀬幸浩さんがウサギの先生になっているのでとても親しみを持てるのもおすすめしたいポイント。
本の中では「性教育を学ぶことで自分の性や体について肯定的に捉えられるようになり、自己肯定感の高い人間に育つ」と書かれています。
性教育と自己肯定感が結びつかないような気がしますが、よく考えてみると体のコンプレックスって性に関することですし、異性との付き合い方でコンプレックスを指摘され、傷つくこともあります。

見た目をからかわれてイヤな思いをすることもあります
知らないが故に落ち込んで自己肯定感が低くなることもありそうですね。
確かに思春期の頃の私は、体のコンプレックスに悩んだ時期もありました。
人と違うことに敏感になるのが思春期ですしね。
親に性の知識がない
私がおすすめする理由ですが、本では親が「恥ずかしい」「何を教えればいいの?」と思うことは当然だと書いています。
なぜなら、親の世代のほとんどは思春期の頃に大人から自信を持って教わってないから。
私はこの文を読んだ時に目からウロコでした。
学校で生理や受精については習いましたが、その他のことについては確かに教わった記憶がありません。
大人も性教育についてわかってなかったんですね。



そら教えてくれないし、どう教えたらいいのかわからないわ
それでも思春期の子どもは、子どもなりにどこからか性についての情報を仕入れてきて友だちと盛り上がったりするのです。
それが正しい情報かどうかなんて考えたこともありません。私はそんなものだと思っていました。
そうやってなんとなくで大きくなって、いざ自分の子どもが思春期になったからって教えようと思っても何をどう教えていいのかわからないですよね。
我が家は、高校生の頃、彼氏と一緒にいるところを見られて「勉強もせずにチャラチャラして!」と怒るような親だったので、真剣に性について教わったことなんかありません。
それが結婚したら急に子作りの話をされてとまどったことを覚えています。



間が飛んでるんですよね
そうだそうだ、自分たちが教わったことがない、恥ずかしいことだと思って育ったから教えられないんだ、と納得したのがこの本をおすすめする一番の理由です。
男の子のことは母親にはわからない
娘に生理のことを説明するのにも困るのに、女の私からしたら男の子の体のことはまったくわかりません!
思春期になったら夢精するぐらいのことは知っていますが、正直ほぼ旦那に丸投げです。



だって、自分で経験してるわけではないし…
最近では生理については男性も理解していこうという意識が広がっているような気がしますが、それなら男性の体についても女性は知っていないといけないですよね。
男性には生理痛や妊娠・出産などはないけど、性教育は女性のためだけではありません。
息子が思春期になった時の言葉がけひとつで「悪いことではないんだ」「普通なんだ」と子どもが思えるんです。
男の子の体に起こることも本には丁寧にわかりやすく書いてあるのでおすすめですよ~。
もちろん生理についても
思春期の女の子には生理の話をしっかり教えてあげたいですね。
生理の話をするタイミングでこの本を子どもと一緒に読むのもおすすめです。
なぜ毎月出血するのか、妊娠・出産、体のしくみ、ナプキンの使い方など「生理」と言っても伝えることは幅広くあります。
一気に全部説明すると子どもが混乱するので、少しずつタイミングを見て話せるといいですね。
おうち性教育はじめますの本では生理用品のことや、生理の時に困ること、体調のことにも触れています。
子どもは、何も知らないと自分の身に何が起こったのかわからなくて不安になります。
小学校に行き出すと、親がずっとついているというわけにいきません。
急に生理になっても対処法を知っていれば落ち着いて対処できるようになるので、しっかり伝えてあげることが大切です。
子どもの生理が来た時に慌てないように、前もって準備しておくと心にゆとりができます。
どういったものを用意しておけばいいのか「初めての生理セット」について詳しく書いていますので、用意をする時の参考にしてください。
赤ちゃんができるしくみについても淡々と
「セックス」については親が一番困る説明ではないでしょうか。
「セ、セッ…」とうまく言い出せず「受精卵が~」と言っても子どもはなんのこっちゃわかりません。
本の中では会話の中で淡々と説明する様子が書かれています。
正直この説明のところだけでもおすすめしたいです!
ポイントは「パパとママもセックスしたの?」と聞かれたら「うん、したよ」と当然のように言うこと。
「大人になって好きな人と赤ちゃんがほしいと思ったらみんなするんだよ」
と伝えれば、セックスは「大人」になって「好きな人」と「赤ちゃんがほしいと思ったら」するんだ、と理解するようになります。
思春期になると性のことには男子も女子も興味津々ですよね。
その時に間違った情報を入れるのではなく、正しい知識を知ることで好きな人とのセックスをイメージできるようになればいいですね。
頭ではわかっていても、説明するのは大人でも難しいです。
何度も何度もシュミレーションして、恥ずかしがらずに話せるようになれるのが理想です。



夫婦で練習するのもおすすめ♪
大人も性について学べる
本の後半には「大人も学ぼう」という項目があり、マスターベーションについて書かれています。
今では「セルフプレジャー」と呼ばれています。
大人は「子どもがそんなこと!」「女の子はしない」と思いがちですが、本では「セルフプレジャーはメリットのほうが大きい」と書かれています。
- 性欲が高まった時に自分で解消できる
- 自分の性的な感覚や体への愛着が確認できるセルフケアになる
- 自立心が育つ
性欲を自分で管理できるようになることが大人になることなんだそうです。
自分で管理できない性欲を持て余して性犯罪を起こす人はいます。その人が自分で性欲の管理をできていたら性犯罪なんて犯さなかったかもしれません。
知らない・管理の仕方がわからないことが性犯罪につながるとしたら、とても怖いことだと思いませんか。
ちなみにセルフプレジャーは、人に見られない場所でする・強い刺激は与えないことを守っていれば1日に何回してもいいそうですよ。
LCラブコスメというサイトでは、セルフプレジャーに使うグッズをたくさん扱っています。
形がスタイリッシュなものからかわいいものまで、女性が扱いやすいようにできているんですよ。
\自分でするのは恥ずかしいことじゃない!/
恥ずかしがらずに性について話せる親になりたい


私は「おうち性教育はじめます」の本を旦那におすすめして読んでもらい、いつか子どもが思春期になった時のことを想像しながら話をしたことがあります。
旦那もとても真剣に受け止めてくれて「私たち夫婦はスムーズに性教育できる!」と思っていました。
しかし先日、小3の息子が「赤ちゃんてどうやってできるん~?」となんの前置きもなく聞いてきた時に、私と旦那は固まってしまい、ひと言も何も言えませんでした(汗)
テレビを見ていた時だったので、そのままテレビに集中しているフリをして息子の話を流してしまいました。
そばに中学生の娘がいたので改まって話すのに抵抗があったということもあります。
全然ダメじゃん!!!
心構えをしていても、夫婦で話し合っていても、言葉が出てこなかった自分が情けない…
次に聞かれたらこの本を見せながら説明しようかなと思います。



自分の言葉だけじゃ言えなさそう…
ちなみに娘は私がこの本を買った時に「読んでいい?」と言って読んでいました。
読んだ感想を聞きたかったのですが、それも聞けない私…
ダメじゃん!!!(2回目)
中学生になって思春期に突入している娘ですが、タイミングを見てこの本の感想を聞いてみたいと思います。


親子で読むのがおすすめの本
子どもの頃に正しい知識を身につけていなかったせいで、自分の性欲をコントロールできずに性犯罪が起こっていると思うと、悲しくて恐ろしくてたまりません。
だって防げることができたはずだから。
子どもができてから、もし性犯罪に我が子が巻き込まれたら、と思うと怖くなるようになりました。
少しでも性犯罪が減るためにも、まずは大人が性教育を受けるべきではないかと思います。
子どもにどう伝えたらいいのかわからないなら、「おうち性教育はじめます」の本を一緒に読んでもいいと私は思います。
親が恥ずかしがっていると「恥ずかしいことなんだ」と子どもが思うので、堂々としていること。
本の最後に「親はどんなときも子どもの絶対的な味方でいてほしいんだ」と書かれています。
いざという時に守ってあげられるのは親です。
まずは親である私たち大人が性について正しい知識を身につけて、しっかり子どもに伝えていきたいですね。
親におすすめしたい本です!
コメント
コメント一覧 (1件)
ぽけママさん、はじめまして。
ブログ拝見しました。この本、買って最初のうちはちゃんと読んだのに放置していたことを思い出し。。
息子が小学四年生になった今、もう一度家族で話せるように読んで復習しておこうと思いました。
当たり前の事なのに、性について親子で全く話がないなんて、おかしな話ですよね(^_^;)
改めて気づかせていただき、ありがとうございます。