月経カップを「やめたほうがいい」と言われる理由を考えてみました。
月経カップは膣の中に入れて経血を溜めるものでムレない、臭いがしない、ドッと出る感じがないと、使っている人の評価は高いです。
一方で「月経カップはやめたほうがいい」との意見を見ることもしばしばあります。
使えば便利なものなのに、やめたほうがいいと言われるのはなぜなのでしょうか。
月経カップはすべての人がラクに使えるわけではなく、コツをつかんで使い慣れるまでに時間がかかります。
そこがデメリットに感じる人は多いようです。
月経カップをやめたほうがいいと言われる理由を考えてみたら、合わないのがどんな人かわかってきました。
私はやめたほうがいいとは思わないですよ
友だちの「吸水ショーツって知ってる?」の言葉をきっかけに、生理用品を調べてみたら「めっちゃ種類あるやん!」ということに気付きました。
女性でも生理用品について知らないことが多く困る場面があるので、知ることで選択肢が増えて少しでも生理中の悩みが減ればいいな~と思っています。
アラフォー主婦、中学生娘と小学生息子の母です。医者や専門家ではないけど、小学6年生から付き合ってきた生理、妊娠、出産を経験しているからこそわかる目線で生理用品について書いています。
私自身は40歳になる頃から生理が2~3ヶ月来ないことが増え、生理になる薬で順調に来るようになったと思ったらまた止まり…を繰り返しています。
もしかしたら40代半ばで閉経するかもしれない状況です。
月経カップをやめたほうがいいと言われるワケ6選
月経カップをやめたほうがいいと言われるワケはひとつではないと私は思っています。
いろんな意味で使うのにハードルが高いんです!
便利だけどデメリットが多いんだよね
手が汚れる
月経カップは生理中に膣に入れて使うものなので、出し入れの際どうしても手が経血で汚れます。
慣れれば最小限の汚れですむとはいえ、まったくつかないことはないでしょう。膣の中に指を入れるんだから。
血がダメな人や、毎回血がつくのがイヤな人はやめたほうがいいですね。
お手入れが手間
月経カップは使い始める前と、しまう前に煮沸消毒をしないといけません。
鍋で煮沸するか、専用の容器に入れてレンジでの消毒もできます。
いくらキレイに洗ったとはいえ、経血が入っていたものを鍋やレンジで消毒するのに抵抗があると月経カップを使いたいと思いません。
使ってみたいけど「そこまでして使わなくていいか」と思ってしまうんですよね…
月経カップはお手入れの手間がかかるのがデメリットです。
外で扱いにくい
月経カップをうまく使えるようになったとしても、外出時に公衆トイレで取り出すのが大変な場合があります。
自宅ならお風呂場で入れたり入れやすい態勢でできますが、公衆トイレではトイレに座った状態か、立ってしか入れられません。
しかも個室に手洗いがついていないと、汚れた手をすぐに洗えません。
外で使いにくいものをわざわざ使おうとはなりませんよね。
出し入れが難しい
月経カップを使うのにハードルが高いのは、出し入れの難しさです。
出産経験のある私でさえ、初めて使う時はどこまで入れるのかよくわからず不安でしたもん
男性経験がない、たんぽんも使ったことがない若い子だと、特に入れ方に苦労するだろうなと思います。
また入れる時は、月経カップを折って小さくして入れるのでなんとか入れられたとしても、出す時はカップの口が広がった状態で出てきます。
出る瞬間に「うっ」となる感覚があり、慣れないと気持ち悪いと感じるかもしれません。
溜まった経血がこぼれないように持つのも気を遣いますし。
出し入れに慣れるまでは、何回か練習が必要です。
まだ使い慣れてない人は「やめたほうがいい」と言うこともあるでしょうね。
私が初めて月経カップを使った時のことを書いていますので、どんな感じなのか気になる方は読んでみてください。
月経カップを入れる時の痛さを軽減してくれる、潤滑剤のリューブゼリーがおすすめです。
潤滑剤は行為で痛い時に使いますが、月経カップを入れやすくするのにも使えるんですよ!
ぜひ試してみてください!
値段が高い
月経カップは3000円~5000円するので高いです。
使ってみたくても自分に合うかどうかわからないのにこの値段は勇気がいりますよね。
しかもいろんな種類があるので、1つ買って他のを試したいと思っても気軽に買い足せる値段ではありません。
本当ならいろんなタイプの月経カップを使ってみて、自分に合うものを見つけられればいいですが、気軽にあれこれ試せないのがネックですね。
TSS(トキシックショック症候群)のイメージ
TSS(トキシックショック症候群)とは、カラダにいる黄色ブドウ球菌の毒素により引き起こす急性疾患のことで、男女年齢問わず起こる可能性があります。
TSSとは、黄色ブドウ 球菌の産生する毒素が原因で起こる急性疾患のことです。TSSの初期症状としては、突然の高熱を伴って発疹・発赤、倦怠感、嘔吐、下痢、粘膜充血などがあります。このような症状があらわれた場合には、直ちに医療機関で治療を受けないと血圧低下などのショック症状に至ることがあります。
引用元:ソフィホームページより
発症する確率はお医者さんが治療する機会がないぐらい低いものなのですが、今までに発症した人の半分がタンポンを使用していた女性とのことから、タンポンの連続使用や長時間使うのはやめるように説明書に注意書きがしてあります。
しかも2012年にアメリカのモデルがTSSを発症し、足を切断するという事例が起きています。
その時の診断が「タンポンによるトキシックショック症候群」。
それだけ聞くと”タンポン=悪”というイメージになりますよね。
そして月経カップも膣に入れるものとして、タンポンと同じようにTSSを引き起こすものと考える人もいるでしょう。
やめたほうがいいと思うのも無理はないかなと思います
月経カップの「ローズカップ」の説明書には「TSSが発症した事例はありませんが、TSSの発症の可能性があることも考えられます」と書かれています。
TSSとタンポンの関連性はハッキリわかっているわけではなく、タンポンだけが原因ではありません。
足を切断したモデルの件は、不幸にもいろんな要因が重なった結果なのだと思います。
ただし、TSSを起こす可能性を軽減するためにもタンポンの使用上の注意があるんです。
ごく稀なケースだけど、強烈な事例なので「膣の中に入れて使うのは怖い」とイメージができ上がってしまうのも無理はないんでしょうね。
タンポンも月経カップも正しく使えばTSSの発症の可能性は極めて低いんですよ。
月経カップが合う人・場面
月経カップのデメリットな部分を知ると「使わないほうがいい」「やめたほうがいい」と言われるのもわかります。
しかしちゃんと使えればラクチンなのも事実です。
漏れないしムレないし、臭いもしないので快適ですし、使えている人の評判はいいんですよね~。
- 経血量が多い人
- ナプキンが合わない人
- 長時間トイレに行けない人
- 海・プール・温泉に入る時
- スポーツをする時
経血量が多い人
夜用のナプキンでも漏れるぐらい経血量が多い人は、月経カップを使うと何度もナプキンを替える手間がなくなります。
最大12時間使えるのが月経カップのメリットです。
さすがに途中で経血を捨てたほうがいいですが、自分の経血量がどれぐらいか見てわかるので、捨てる時間の感覚が掴みやすいですよ。
※夜用のナプキンが1時間ももたない場合は婦人科で診てもらうほうがいいです。
ナプキンが合わない
ナプキンが合わず、かぶれたりムレたりすることに困っているなら、月経カップを使ってみてほしいです。
ナプキンの種類もたくさんあるので、どれが自分に合うのか全部試すのは難しいですよね。
月経カップを使って漏れなくなれば、ナプキンを使わなくてもすむようになります。
合うナプキンがなくて困っているなら月経カップはアリですよ。
長時間トイレに行けない人
長時間トイレに行けない可能性がある人は、月経カップを使っていれば安心です。
ナプキンだと量が多い日は2~3時間に1回は替えたいですが、トイレに行くタイミングが難しい時がありますよね。
- 重要な会議
- 交代してもらわないとトイレに行けない工場勤務
- 長めの映画を観る時
大量の経血を吸収しているナプキンを見ると多いように見えますが、吸水ポリマーが膨らんで多く見えるだけで、月経カップから溢れて漏れることはありません。
トイレに行くタイミングが難しい場合に月経カップは活躍しますよ!
海やプール、温泉に入る時
海やプール、温泉などに入る時に生理になった場合、月経カップを使えば何も気にせずに入ることができます。
いくら水圧で経血が出にくくなるとはいえ、生理の時に入るのは気が引けます。
水からあがった瞬間や更衣室で経血が垂れてくるのも気になりますね。
タンポンという選択肢もありますが、水を吸収してしまったり、温泉だとヒモが股から見えちゃうんですよね~。
せっかくの楽しいレジャーを生理で諦めるのはもったいないです。
月経カップを使えば水系のレジャーでも気にせず入れますよ!
スポーツをする時
スポーツをする時は激しい動きをするのでナプキンだとズレたり、ズレると漏れます。
集中したい時にドロッと出る感覚があるのがイヤな時もあります。
漏れるかも、とヒヤヒヤしていると集中できません。
月経カップだとズレることも経血が出る感触もないので集中できますよ!
月経カップが合わない人
月経カップが合わないのは次のような人です。
- 性交・出産経験がない人
- タンポンを使ったことがない人
- 手入れを面倒だと思う人
膣の中に入れるのが怖いとなかなか月経カップを使えないと思います。
それぞれ詳しく説明します。
性交・出産経験がない人
性交・出産経験がない人は、膣の中に入れることに慣れていなくて月経カップを使うのに抵抗があると思います。
出産をしている人は病院で何度も診てもらっていて慣れていますし、性交経験がある人もない人よりは入れることに抵抗が少ないでしょう。
体の中に物を入れるのって怖いんですよね
怖さがあるうちは月経カップを使えません。
タンポンを使ったことがない人
タンポンを使ったことがない人は、膣の中に入れる感覚がわからなくて恐怖心で月経カップを使えないでしょう。
性交・出産経験がなくてもタンポンを使ったことがあるなら、膣の中に入れる感覚がわかっているのでスムーズに月経カップを使えます。
月経カップを使う前にタンポンを使ってみると、慣れやすいかもしれませんね。
手入れを面倒だと思う人
月経カップの手入れを面倒だと思う人は合わないです。
月経カップは膣の中に入れるわけですから、雑菌だらけの状態で入れるのは不衛生なので、使い終わりと使い始めに煮沸消毒をしないといけません。
慣れるとそんなに面倒ではないですが、生理で辛い時に「消毒しなきゃ…」と思うと面倒に感じますよね。
手入れを面倒だと思うと、使いやすいナプキンに手が伸びて、結局月経カップは使わないようになってしまいます。
月経カップ以外の快適な生理用品
どうしても月経カップを使えない時に、月経カップ以外の快適な生理用品がありますので試してみてください。
- シンクロフィット
- 吸水ショーツ
- 低用量ピル
シンクロフィット
シンクロフィットはナプキンにプラスして、膣に直接あてて使うものです。
経血を直接、吸収するので、ドッと出る感じもありません。
ほとんどシンクロフィットに経血が吸収されて、ナプキンから漏れることが格段に減ります。
使った人の口コミが高い生理用品ですよ。
吸水ショーツ
ナプキンがいらない吸水ショーツは履くだけでいいのでラクです。
ショーツが経血を吸収するんです。
ナプキンを替える手間もないですし、ズレることもありません。
ラクですよ~
洗うのが手間だというデメリットはあります。
低用量ピル
生理用品ではないですが、低用量ピルは生理をコントロールできて安心です。
ひどい生理痛や生理で調子が悪いことが悩みの場合は、低用量ピルを飲むと軽減されることがあります。
「ピルは太る」といったイメージを持っている人もいるかもしれませんが、太る副作用はないんですよ。
婦人科に行くのが抵抗あるなら、今はオンライン診療があるので自宅でスマホで処方してもらうことができます。
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\特徴を比較してるよ/
不安なら無理に使う必要はない
月経カップをやめたほうがいいと言われる理由をまとめていきました。
うまく使えなかった人からしたら、「やめたほうがいいよ!」となります。
慣れるまで難しいこともありますが、メリットのほうが大きいとわかれば何度か使ってみようとチャレンジするはずです。
使ったことがないのに、やめたほうがいいという意見だけで判断するのはもったいないな~と私は思います。
ただ良い物だから使ったほうがいいんだ!と思う必要はありません。
自分の生活スタイルに合っていて、使う意思があればでいいんですよ。
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